これまでの記事で管理人がファイナンシャルプランナー(FP)とは?、2級FP資格について、ユーキャンの通信講座の内容についてお話ししました。
この記事では2級FP試験の内容と管理人が実践した合格するための勉強方法を紹介します。なお、内容はすべて本記事掲載時のものであることをご了承ください。
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- 2級FP試験の内容がわかる
- AFP認定研修のポイントがわかる
- 2級FP試験のポイントがわかる
- 試験に受かるための勉強方法がわかる
- 2級FP試験は1年に3回(1.5.9月)
- 勉強期間は6か月は確保しておこう
- まずは講義動画とテキストで一通りポイントを抑える
- 通信講座の途中でやるAFP認定研修は手取り足取りで迷いなし
- 試験は絶対評価なので自分がちゃんと勉強しさえすればよい
- 毎年出る項目は必ず解けるようにする
- 捨ててよい問題は捨てる
2級FP試験について
試験に合格するにはまずは敵を知るところから始めましょう
国家資格であるFP技能士の認定試験は、日本FP協会と、金融財政事情研究会(きんざい)がそれぞれ行っています。ユーキャンの2級FP講座は日本FP協会認定講座です。間違えずに日本FP協会の試験を受験しましょう。
試験は例年1.5.9月の年3回です。だいたい試験開始2か月前から3週間ほど受験申請ができます。ちょうど今、5月の試験の募集が始まっています。合否結果が返ってくるのは2か月後くらいです。ちなみに受験料は11700円です。安くはないですね~
試験の概要
試験は学科試験と実技試験に分かれており、同じ日の午前と午後に行われています。 両方に合格すると晴れて2級FP技能士として認定されます。どちらか一方に落ちてしまった場合は「一部合格証(兼結果通知)」が発行され、次回以降、合格したほうの試験は免除されます。ただし、期限は合格した試験実施日の翌々年度末までです。
まあ、落ちることは考えずにしっかり勉強していきましょう
試験会場ですが、おおむね都道府県庁所在地のようです。東京の方は申し込みが遅いと近隣県になるのかもしれませんね。管理人は妻と同日受験したのですが、申し込みが1-2週間ずれていたせいか、違う会場でした!!住所で受験会場を決めているとは限らないようです。だれかと一緒に受験したい場合は同時申し込みが良いのかもしれません。
出題形式
- すべてマークシート形式です
- 120分で60問解きます
- ほとんどが設問1行程度で正しいものor間違っているものを選びます
- すべて「4個の選択肢から1つを選ばせる」問題です
- 電卓を使う計算問題が数問ありますが、その他は純粋に知識を問う問題です
- ユーキャンのテキスト6冊の各分野から各10問が出題されます
- 1問1点で60%正解すれば合格です
- マークシートではなくすべて筆記です
- 90分で40問解きます
- 学科試験同様に純粋に知識を問うだけの4択問題が一部あります
- 電卓を使う計算問題が多いです
- 1つの事例で複数の設問がある問題があります。(【第4問】下記の(問11)~(問14)について解答しなさい、という形式)
- 答えの単位に注意しましょう(円なのか万円なのかなど)
- 100点満点で60点で合格ですが配点は公表されていません
過去問は日本FP協会公式サイトでも公表されていますが、講座を申し込んでいれば解説付きの冊子でもらえますし、合格デジタルサポートでも見ることができます。
合格率
2023年1月の試験の合格率は学科試験56.12%、実技試験59.53%でした。
これを高いとみるか低いとみるかですが、学科試験も実技試験も絶対評価形式で60%取れれば合格です。他の人がどれだけできていてもできていなくても、自分が60%取れれば合格です。自分を信じて勉強して、一定レベルまで達していればよいということになります。
試験は水物なので同程度の実力でも、勘で当たったり外れたり、自分がちゃんと理解している分野からの出題が多かったり少なかったりで落ちる人も受かる人もいます。ただ、絶対評価の試験ですので、厳しい言い方かもしれませんが、まだまだ合格レベルに達していないのにわざわざ受験する人が数十%程度いるということです。資格取得を急ぐ理由がないのであれば学習期間にこだわらず合格する自信がついたくらいで受けるのがいいのかなと思います。
ユーキャン2級FP講座の学習の流れ
ここからは管理人が行った実際の学習の流れを紹介します。
以前の記事で2級FP取得のための勉強時間は150~300時間で3~6か月とお話ししました。ユーキャンは標準学習期間を6か月です。12か月間が受講期限で、それを過ぎると添削や質問はもちろん、合格デジタルサポートなどのオンライン学習もできなくなりますのでご注意ください。
1年以内には必ず結果を出そう!
勉強時間と期間を割り算すると1日あたり1.5時間程度で6か月くらい必要ということになりますよね。しかも毎日休まずに!!!
仕事で疲れたり、子どもの寝かしつけがうまくいかない日も当然あるじゃないか!
管理人は202X年8月末に学習を始め、最短で202X+1年5月の受験を想定することにしました。約9か月の学習期間を想定しました。落ちて受講料また払うのが嫌だったので、学習期間には余裕をもって自信をつけた状態で受けたかったというのもあります。
基本的な学習の流れ
このような感じで一式届きます。(公式サイトより)
- テキストと動画で基本的な知識、試験の頻出分野を理解する
- 1つのテキストが終わったら対応する添削問題を解く
- AFP認定研修の課題は早めにやっておく
- 6つの分野が終わったら、実技試験対策ブックや過去問を始める
- まとめとして総合模擬試験をやってみる
- 試験当日まで復習を繰り返す
テキストは6冊あります。これは試験範囲が6つのカテゴリーに分かれているからです。この順番は試験要綱にある順番とは異なります。ユーキャンが「学習しやすい順番」としてテキストを1~6まで作成しています。
- ライフプランニングと資金計画
FPの役割や業務、ライフプランニングなどとそれにかかわる概論 - リスク管理
個人、法人の各種保険制度 - タックスプランニング
所得税、法人税、消費税といった各種税制 - 不動産
不動産の管理・取引等に係る法律、制度 - 相続・事業継承
贈与、相続、事業継承 - 金融資産運用
預貯金の種類、株、投資信託などの各種資産運用
学科試験は6つのカテゴリーから各10問が出ます。
実技試験の出題範囲は均等ではないですよ。
学科試験は各カテゴリーから10問ですが、各カテゴリーで6点ずつ取る必要はありません。FP試験に興味がある人なら基礎知識はゼロではないですよね。管理人の場合、以前から株や投資信託はやっていたのと、保険も色々調べまくってから入ったので、2と6は多少の基礎知識がありました。一方で、不動産や相続、個人事業主や法人に関する法律などはまったくイメージがわきません。
これからFPとして働くのであればすべての知識をまんべんなく学ぶ必要があります。管理人のように、自分の資産運用のために学ぶのであれば、個人が興味がある分野に特化して問題ないのです。
得意分野、自分が興味がある分野は8-9点/10点取るつもりで勉強し、苦手分野は4-5点/10点で十分合格が狙えます。
取るべき問題は取って、捨てるものは捨てる。この意識で進めていきます。
合格へ近づくための勉強方法
- 「ライフプランニングと資金計画」の学習と添削問題を提出(1か月)
- AFP認定研修の課題をこなす(2週間)
- テキスト2~6までの学習、添削問題を提出(3週間×5)
- 力試しに過去問を1回解いてみる→40%くらいしか解けず落ち込む
- テキストのまとめ問題を繰り返し解いて基礎知識を定着させる(1か月)
- 合格デジタルサポートで実技試験対策ブック、過去問を解く(1か月)
- 重要問題をひたすらとく(2か月)
- 受験して合格をめざそう!
「ライフプランニングと資金計画」の学習と添削問題を提出(1か月)
テキスト1「ライフプランニングと資金計画」から始めましょう。
まずはテキスト1から始めましょう。テキスト1~6はどこから始めても問題はありませんが、最初だけはテキスト1から始めることをお勧めします。理由は、FPの仕事内容と必要な知識の全体像をつかむための内容であり、テキスト1の内容を理解していないとAFP認定研修の課題がこなせないからです。
テキスト1の内容が丸々AFP研修の内容といってもいいくらいです
管理人のように3級FP非保持・FP実務経験なしの場合、AFP認定研修をこなさないと2級FPの受験資格がありません。AFP認定研修を受験申請をするまでに余裕をもって終わらせる必要があります。なので最初はテキスト1をやって、そのあとにAFP認定研修の課題を早めにやってしまいましょう。
具体的な学習法方法は、
テキストを見ながら動画を見る→動画ごとの確認テストを解く→間違えたらテキストで確認→動画と確認テストがすべて終わったら、再度確認テストをすべて解き直す→間違えたらテキストで確認→全部できたら添削問題を解いて提出
です!!
添削問題は自力でやって間違いを指摘してもらうというのでも良いですが、管理人は知識の定着のため、テキストで確認しながら解いて提出しました。
添削問題=試験の頻出項目ですので、テキスト1冊が終わったタイミングで改めて調べながら問題を解くことは知識の定着に有効な方法と思います。
AFP認定研修の課題をこなす(2週間)
テキスト1が終わったらAFP認定研修に移りましょう。課題は「クライアントのファイナンシャルプランニング模擬体験」です。事例の家族構成やライフプランからキャッシュフロー表を作成し、現状の問題点を検討し、改善案を新たなキャッシュフロー表とともに提出します。
まだFPの勉強をしてない人からすると、なんのこっちゃだと思いますが、付属のDVDと冊子があれば大丈夫です。提案書を作るといっても、ユーキャンの場合はほぼ穴埋め形式になっています(笑)。計算さえ間違えなければ比較的スムーズに進められると思います。
ネット情報ですが、他の通信講座で提案書を1から作らないといけない講座もあるようです・・・
テキスト2~6までの学習、添削問題を提出(3週間×5)
テキスト1と同じことを繰り返します。大事な流れなのでもう一度言います。
テキストを見ながら動画を見る→動画ごとの確認テストを解く→間違えたらテキストで確認→動画と確認テストがすべて終わったら、再度確認テストをすべて解き直す→間違えたらテキストで確認→全部できたら添削問題を解いて提出
正直、単調になってきますし、法人の税制あたりは全く知らない分野なのでつらかったです。すべて覚えるのは不可能なので、法人に関することは捨て問にしようかと思い始めていました。
途中でAFP認定研修修了証がきてちょっとモチベーションが戻りました~
力試しに過去問を1回解いてみる→40%くらいしか解けず落ち込む
1日1時間程度の勉強時間だったため、すべてのテキストを一通り学習し終わるまで5か月くらいかかりました。
3か月で受かる人もいるようですが、仕事しながら子育てしながらは無理ですね・・・
どんなもんかと試しに過去問を解いてみましたが正答率40%くらいで撃沈( ノД`)シクシク…
テキスト読んで動画見るだけしかやってなかったので特に実技試験がさっぱりでしたね。頭動かしても手を動かして計算するわけではなかったので。
テキストのまとめ問題を繰り返し解いて基礎知識を定着させる(1か月)
過去問は実技試験がさっぱりでした。でも、実技試験の知識はテキストの内容=学科試験の内容が基本になっています。知識がなくては手も動かせません。ひたすらテキストの内容を復習していきましょう。合格デジタルサポートにあるテキストのまとめ問題=頻出問題・重要知識です。まとめ問題を解きまくって基礎知識をどんどん定着させていきましょう。
合格デジタルサポートで実技試験対策ブック、過去問を解く(1か月)
まとめ問題で基礎知識が定着したら実技試験対策に移ります。
実技試験は計算問題が多いのであとはひたすら手を動かしていきましょう。実技試験は頻出問題が決まっていますので対策がしやすいと思います。合格デジタルサポートに出てくる実技問題がおおむね解けるくらいであれば対策は十分です。実技試験は「単位」に注意しましょう。万円なのか、円なのかなど。問題によってバラバラなので、大学受験のころから問題文を端から端までしっかり読むのが苦手な管理人はよく間違えました💦💦
ある程度自信がついたら過去問を解いてみましょう。そろそろ最新の試験の問題と解説がユーキャンから送られてくるタイミングです。
管理人はこれくらいのタイミングで過去問を60%前後取ることができるようになりました。
重要問題をひたすら解く(2か月)
まだ60%前後ですとボーダーラインです。その日出てくる問題で受かるかもしれないし落ちるかもしれないレベルです。試験までの残りは合格デジタルサポートに出てくる問題をひたすら解きまくります。FP試験は頻出問題が決まっています。問題を解き続けていくとすぐに気づくでしょう。個人事業主や法人に関する諸制度、諸税制や事業継承についてはあまり出題されません。合格デジタルサポートは頻出問題や重要問題から順に表示されるようになっています。
時間は無限ではありません。苦手な分野はやはりモチベーションが上がりません・・・。大事な問題を落とさないようにしていくのが重要です。
苦手な分野を伸ばすというよりは、頻出問題は絶対に落とさない、かつ、ボーダーラインくらいの分野を70-80%解けるようにするというイメージで学習を進めましょう。
受験して合格できました
結果はこのような紙が送られてきます。
学科試験44/60点、実技試験90/100点で合格できました。
まとめ
2級FPに合格するための勉強方法について解説しました。
まずはテキストと動画で基礎知識を身に着け、確認テスト、添削問題で知識の定着をしていきます。ある程度知識がついてきたら実技試験に移りましょう。一度テキストを読んで基礎知識が頭に入ったらあとはひたすら問題を解いていくと知識もついていきます。知識がつけば他の問題も解けるようになっていきます。FP試験は頻出問題が決まっているので、問題を解き続けているといつも出てくる問題が決まっていることに気が付くでしょう。個人事業主や法人に関する諸税制、事業継承などは試験にはあまり出てきません。捨て問にしてあきらめてしまうという戦略もありかもしれません。とにかく頻出問題を落とさないようにひたすら合格デジタルサポートに優先度:高と出てくる問題から解いていくことが合格への近道です!!
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